コラム

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ゼニカル処方

ゼニカルとは

ゼニカル(Xenical)はエフ・ホフマン・ラ・ロシュ(ロシュ社)が開発した経口内服型の肥満治療薬です。主成分はオルリスタット(オーリスタット、オリスタットとも呼ばれる)です。日本ではまだ認可されておりませんが、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)では認可されており、ヨーロッパでも肥満症に対して処方されています。ゼニカルはリパーゼ阻害剤にあたり、脂質の吸収を抑える肥満治療薬となっています。

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ロシュ社

エフ・ホフマン・ラ・ロシュはスイスのバーゼルに本社のある世界的な医薬品・ヘルスケア企業です。ドイツ・イギリス・アメリカ・中国などに拠点をもち、1896年の企業設立から100年以上続いている歴史ある企業となっています。実は日本にも1924年にエヌ・エス・ワイ合名会社(後の日本ロシュ株式会社)として進出しています。これは日本で製造許可を取得した初めての外資系医薬品企業となっており、日本との関係も長く続いています。2001年には、こちらも日本において90年以上の歴史をもつ中外製薬と医薬品事業での統合を柱とした包括的業務提携を結んでいます。ロシュ社はインフルエンザに使われる「タミフル」を開発した企業でもあります。

ゼニカルの効果、作用

ゼニカルはリパーゼ阻害剤に分類されます。つまり読んで字のごとく、リパーゼの働きを阻害するのがゼニカルの効果です。なぜそれが肥満の治療、ダイエットに繋がるのでしょうか。リパーゼは、脂質の分解に関わる脂質分解酵素のことをいいます。脂肪を分解する消化酵素、砕いて言うと脂肪を体内に吸収しやすくするための分解を行う酵素になります。脂肪、脂質は分解されてから体内に吸収されるため、この脂肪を分解するリパーゼの働きを抑えることで脂肪の吸収を防ぎます。したがってゼニカルは肥満治療薬となっているのです。具体的には食事で摂取した脂肪のおよそ30%を抑制します。

1998年に権威のある医学雑誌ランセットで発表された試験結果によると、食事制限と組み合わせた1年間のゼニカルの使用で平均10.2%の体重減少、食事制限のみの平均が6.1%となっています。食事制限をなくした2年目のデータでは、ゼニカル使用者が使用していない人と比べ2.4kgリバウンドが少ないと報告されています。

同じく2009年に発表された論文では食事制限と組み合わせたゼニカルの使用で20週後に平均4.1kgの体重減少、食事制限のみのグループが20週後平均2.8kg減少となっており、どちらもゼニカルの効果が伺える結果になっています。

ただし、元々体内についている脂肪を取り除くような効果はありませんのでご注意ください。ゼニカルを服用すると言うことは健康に気を遣っている証拠でもありますから、これをきっかけに食事や運動などの日々の生活を見直してみるのも良いかもしれません。

ゼニカルの服用方法、使い方

ゼニカルは食事中、または食後の1時間以内に水で1錠服用します。服用方法自体はそれだけで簡単です。しかし、例えば飲み忘れたからといって1回に2錠飲むことは禁忌とされているので注意が必要です。また、特に脂質の多くない食事の場合は服用せずに食事しましょう。食欲抑制剤として有名なサノレックスとの併用も可能となっています。

ゼニカルの副作用

ゼニカルには副作用がないのが最大の利点です。そのため手軽にダイエットができるのが欧米で人気の理由でしょう。ただし、注意点があります。ゼニカルは脂肪の消化を阻害するため、油分を多く含め便が出ることが問題です。特に飲み始めた時期は慣れていないため、油を含んだ便が意図せず出てしまったり、おならだと思ったら油が出てしまったりします。そのため最初は外出を控え、お尻にティッシュを詰める等の対策をしましょう。そのうち慣れてくる方がほとんどです。

注意点としてもう1つ、ビタミンの不足もあげられています。これはビタミンA・D・E・Kやベータカロテンは脂肪とともに吸収されるためです。したがって、ゼニカル服用中はビタミン類を補給できるサプリメントの摂取をお勧めします。

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ゼニカル処方

ゼニカルの処方は、国内では認可されていないため医療機関で自由診療での処方となります。入手するには医療機関で診察を受け処方されるか、インターネットを使って個人輸入で購入するかになります。しかし、個人輸入は安全性に問題があり、偽造品が多く出回っていることで知られています。実際に調査されたデータでは、半分以上の薬剤が偽物であるということが分かっています。ダイエットなどはネットから情報を得ることも多いでしょうから、特に注意が必要です。必ず医療機関で診察を受け、処方してもらうようにしましょう。

食欲抑制剤のサノレックスとの併用や、運動・食事療法を組み合わせることでさらなる効果が期待できます。また、サノレックスは3ヶ月ごとに休薬期間が必要になりますが、ゼニカルは長期期間の服用が可能です。

ただし、消化吸収に関する疾患・肝臓や腎臓に関する疾患をお持ちの方、胆石症の方やゼニカルにアレルギーのある方、女性の場合は妊婦や授乳中の方には処方できませんのでご注意ください。また、シクロスポリン・チラーヂン・ワーファリン・抗てんかん薬を服用中の方は飲み合わせに注意が必要です。診察の際に必ず服用している薬剤が分かるものをお持ちください。

記事監修

2008年
久留米大学医学部医学科卒業
2008年~
福岡大学病院にて卒後臨床研修後、同大学医学部形成外科に入局 (2017年3月退局)
2011年
山口県済生会下関総合病院形成外科
2012年
新小文字病院形成外科
2013年
福岡大学大学院生体制御系専攻入学(2017年3月修了)
2014年~
正樹会佐田整形外科病院形成外科
2016年
九州中央病院形成外科
2017年4月
ユナイテッドクリニック福岡博多院院長就任

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