コラム

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EDとタバコ、飲酒

ED(勃起不全・ぼっきふぜん)は男性にとって悩ましい症状の一つです。インポテンツ(いんぽてんつ)と呼ばれることもあります。成人男性の3人に1人がED症状で悩んでいるとされており、EDは様々な原因によって血流が滞ることで、勃起不全を引き起こしています。今回はEDの原因となるタバコ・喫煙、飲酒と勃起不全の関係についてお話ししていきます。喫煙者と禁煙者に差があるのか、また飲酒・飲み過ぎがEDとどのように関わるのかご説明いたします。

EDとは

EDは日本語で勃起不全や勃起障害と言われていますが、勃起機能の低下を意味する英Erectile Dysfunctionの略称になります。症状としては全く勃起が出来ない状態のみに限らず、勃起の維持や勃起の硬さが不十分な状態、いわゆる中折れや行為の途中で萎えてしまう状態,勃起するか不安になったり、といった症状もEDであり、これらの症状で満足な性行為が行えない状態をEDと定義しています。

1998年の調査データでは、勃起せず性行為が出来ない完全なED・時々性行為ができない中等度EDの合計がおよそ1130万になると報告されており、また性行為は出来るが硬さが不十分である軽度のEDも含めると推定1800万人と言われており、その場合3人に1人がEDということになります。

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勃起のメカニズム

勃起は興奮すれば起きるように思えますが、身体の中では多くの器官がかかわっています。まず性的な刺激や興奮を受け脳が興奮します。その興奮が神経を通って陰茎まで伝わります。すると陰茎海綿体の平滑筋が緩み、海綿体に血液が大量に流れ込みます。スポンジ状になっている海綿体が血液を吸収することで膨張し、硬く大きくなり、勃起するのです。

この中で海綿体の平滑筋を緩ますための物質があり、それを環状グアノシン一リン酸(cGMP)といいます。性的な刺激を受けるとこのcGMPが増えることで平滑筋が緩み血液が海綿体に流れ込むようになります。逆に、勃起を落ち着かせるための酵素も存在し、それをホスホジエステラーゼ5(PDE5)といいます。PDE5はcGMPを分解させる作用があり、射精後や刺激が収まったあと勃起を抑えています。EDの方は、このPDE5が多くcGMPが性行為中に分解されすぎてしまい、勃起が出来ない・途中で萎えてしまう状態になっているのです。タバコは血流を悪くすることでcGMPの量が減ります。また、飲酒は神経を鈍らせることで勃起自体を起こしにくくします。

バイアグラ・レビトラ・シアリスなどのED治療薬はこのPDE5の働きを抑える作用があり、それによりcGMPの働きを助け勃起を促す薬剤なのです。

EDとタバコ・喫煙

タバコ・喫煙は勃起に影響を及ぼします。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、特に陰茎の血管は細く影響を受けやすい箇所のため、陰茎への正常な血液循環が阻まれてしまいEDを起こすことに繋がります。また、バイアグラ・レビトラ・シアリスなどのED治療薬を服用してもタバコ・喫煙が原因で効果が半減するとも言われています。さらにタバコ・喫煙は動脈硬化を進行させるため、長期的な視点で見てもEDを引き起こすといえます。

非喫煙者と喫煙者のEDリスクが海外で調査されており、0本(つまり、非喫煙者)と比べて1日に1~10本吸う方は1.27倍、11~20本の方は1.45倍、21本以上の方は1.65倍にまで増えると報告されています。別の調査では、EDでない方の喫煙率が28%なのに対し、EDの方の喫煙率は40%と報告されており、EDのグループの方が喫煙者が多いことが分かります。

精子の濃度や運動率・性欲の低下もあり、タバコ・喫煙は性行為にとって大きな影響を与えています。もちろんED以外にも様々な疾患の原因になりますから、まずはタバコの本数を減らすところから始めてみてはいかがでしょうか。突然禁煙するとむしろ禁煙そのものがストレスになり、その結果ストレスによるEDを引き起こしてしまう可能性があります。したがって、少しずつ本数を抑えていき、最終的に禁煙を目指す形が望ましいです。

なお、メンソールタバコのメンソールがEDの原因であるという噂があるようですが、これは医学的に証明されておらず、単純にタバコそのものがEDの原因となっているのです。

EDと飲酒・飲み過ぎ

タバコはEDや性行為にとって悪影響になりますが、実は飲酒に関しては良い影響を与えることもあります。適量の飲酒であれば緊張を解く効果があり、ストレスが抑えられるためリラックスして性行為に臨むことが出来ます。特に性行為に対し緊張してしまってEDになるような方には効果的でしょう。

しかし、適量を超えて飲酒してしまうとやはりEDの原因となります。アルコールには神経を抑制する作用があるため勃起に必要な神経も抑制されてしまい、勃起しづらい状態となってしまうのです。また、飲酒したせいで失敗してしまうとそれがトラウマとなり心因性のEDになるという悪循環に陥ることもあります。習慣的に飲酒をしていると肝機能が低下してしまい、男性ホルモンの減少やED治療薬を服用できない可能性も出てきます(突発的な飲酒であればED治療薬の服用自体は可能です。しかし、お酒の巡りが速くなり、また低血圧の症状が出る恐れがあります)。したがってお酒に弱い自覚のある方はED治療薬を服用する際は飲酒を控えるべきです。酔っぱらってしまって性行為どころではなくなってしまう可能性があります。ED治療薬を服用するときにどうしても飲酒を避けられない場合、効果時間が長く食事・飲酒の影響を受けにくいシアリスが有効になるでしょう。

お酒も突然キッパリと止めるのはなかなか難しいかもしれません。また、適量であれば雰囲気作りにも役立ちますのでお酒を飲まない性行為は考えられないという方も多いでしょう。シアリスのメーカー日本新薬のデータによるとビールの中瓶1本又は日本酒1合あたりが適量とあります。この量を目安にED薬を服用しましょう。

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EDだけでなく、健康のために

タバコ・喫煙と過度の飲酒・習慣的な飲酒はEDの原因になるだけでなく、生活習慣病やがんなど多くの疾患の原因になりえます。EDはその中でも症状がはやく表れるため、生活習慣を見直すチャンスと言えます。喫煙、飲酒に限らず睡眠時間の確保や食生活の見直し、運動・スポーツ・筋トレで身体を動かす習慣をつけるなど、よりよい生活習慣を送れるようにしていきましょう。

記事監修

2008年
久留米大学医学部医学科卒業
2008年~
福岡大学病院にて卒後臨床研修後、同大学医学部形成外科に入局 (2017年3月退局)
2011年
山口県済生会下関総合病院形成外科
2012年
新小文字病院形成外科
2013年
福岡大学大学院生体制御系専攻入学(2017年3月修了)
2014年~
正樹会佐田整形外科病院形成外科
2016年
九州中央病院形成外科
2017年4月
ユナイテッドクリニック福岡博多院院長就任

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