コラム

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アボルブの効果と副作用について

アボルブ(アボルブカプセル0.5mg)は、イギリスのグラクソ・スミスクライン社が開発した薬剤で、プロペシア同様5α還元酵素阻害剤に分類される薬剤です。5α還元酵素とは、男性ホルモンの1つであるテストステロンから、より強力なジヒドロテストステロン(DHT)に返還する酵素です。DHTは、男性型脱毛症(AGA)の主要な原因物質です。 この物質を抑制できるかが、AGA治療の大切なポイントになります。この5α還元酵素には1型と呼ばれる前頭部、2型と呼ばれる頭頂部に多く存在しているのですが、AGA治療薬のプロペシア(フィナステリド)は2型のみを阻害するのに対し、アボルブは、5α還元酵素の1型、2型ともに阻害し、DHTの分泌を抑制し発毛作用を促します。今回はアボルブの効果と副作用についてお話しします。

アボルブとは

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アボルブは2001年に前立腺肥大症治療薬としてアメリカ食品医薬品局(FDA)に承認され、 日本国内では前立腺肥大症の治療薬として2009年に厚生労働省に承認されました。現在では世界85カ国で年間 約300万人の方が服用されています。前立腺肥大薬として厚労省から認可されていますが男性型脱毛症の治療薬としては認可されていません。もともとアボルブの作用機序は「肥大した前立腺を小さくすることで尿のトラブルを改善する」ことを目的で製造された医薬品です。しかしアボルブの有効成分デュタステリドには発毛効果が確認されており、海外では実際に適応も取られています。

前立腺が肥大化する原因として考えられるものは多くある中、その原因の一つとしてジヒドロテストステロン(DHT)が大きな原因の一つと考えられています。精巣で作られる男性ホルモンの1つであるテストステロンは血液中から前立腺細胞に取り込まれると、5α還元酵素によりDHTに変換されます。アボルブは5α還元酵素の働きを邪魔する作用を持ちます。これにより前立腺細胞の増殖を抑えることができ、肥大化した前立腺を小さくすることができます。

アボルブの特徴は5α還元酵素のみを阻害するということです。男性ホルモンの働きを抑制する薬物の総称である抗男性ホルモン剤(抗アンドロゲン薬)のプロスタールやパーセリンは、DHTとアンドロゲン受容体の結合を邪魔する作用を持っており、血液中のテストステロンが減少するために勃起不全、性欲低下などの性機能障害の頻度が高いのが欠点です。しかしアボルブは5α還元酵素のみを阻害するため、血液中のテストステロンにはあまり影響を及ぼしません。そのため性機能障害の副作用が少ないというメリットがあります。

アボルブの副作用

アボルブの有効成分デュタステリドには副作用が見られることが知られています。それほど頻度の高い副作用ではありませんので、過度な心配は不要ですが、どうしても心配な方は専門の医師に相談しましょう。
有効成分デュタステリドには服用後1週間程度たつと「初期脱毛」と呼ばれる副作用が起きる場合があります。初期脱毛で抜け落ちていく髪の毛はヘアサイクルの乱れによって生まれた、栄養素が足りていない痩せた髪の毛と捉えましょう。AGAはヘアサイクルが乱れている状態です。このヘアサイクルには「成長期」「退行期」「休止期」という3つの期間があります。

成長期:新しい髪の毛が生えてきて成長している期間
退行期:髪の毛の成長が止まる期間
休止期:髪の毛の成長が止まり、抜けるのを待っている期間

この3つのサイクルが繰り返されることによって、髪の毛は新しく生え替わっていきます。このヘアサイクルは、1番大切な成長期が大幅に短縮されてしまうと、髪の毛は細くなり、「弱毛」と呼ばれる髪の毛になってしまいます。AGAを発症している場合、成長期が極端に短くなるため、この弱毛だけが多くなり、通常であれば成長期には太く長く成長するはずの髪の毛がしっかりと成長する前に抜けてしまう、という乱れたヘアサイクルを繰り返してしまうのです。アボルブを服用すると、頭髪の毛根部位にある毛母細胞にしっかりと働きかけます。毛母細胞が急激に活発化すると、休止期に入っていた髪の毛は、通常より早く成長期に入っていきます。そのため、もともと生えていた古い髪の毛が、成長してきた新しい髪の毛に押し出されるような形になって抜けてしまうのです。これがアボルブを服用することで起こる初期脱毛と呼ばれている副作用です。他にもアボルブを服用する事によって、腎臓や肝臓に負担をかけてしまい、腎機能障害、肝機能障害が起こる可能性も僅かですがあります。薬は肝臓で処理されて、腎臓から排泄されるため臓器に病気を患っている方は必ず医師に相談しましょう。

アボルブの服用方法と注意事項

アボルブは1日1回1錠を毎日服用してください。食事の影響は受けませんが飲み合わせによっては、この薬剤で血中濃度が上昇する可能性があります。エイズの薬のHIVプロテアーゼ阻害薬やマクロライド系抗生物質のクラリスロマイシンなどの併用には注意が必要です。カプセルの内容物には刺激性がありますのでカプセルを噛んだり開けたりしないで、そのまま水などで飲み込んでください。他にも皮膚から吸収されやすい性質がありますので、もしカプセルから薬剤が漏れ、特に女性や子供が皮膚に触れた場合はその部分を直ちに石鹸と水で洗い流してください。アボルブ服用の開始から3ヵ月程度の連日投与で早い方だと抜け毛が減少し、生え際のうぶ毛が増加するなどの効果が発現しますが、通常は効果が確認できるまで6ヶ月間の連日投与が必要となります。体に合わなかったと医師の指示なしに自身での判断で服用を中止しないようにしましょう。

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記事監修

2008年
久留米大学医学部医学科卒業
2008年~
福岡大学病院にて卒後臨床研修後、同大学医学部形成外科に入局 (2017年3月退局)
2011年
山口県済生会下関総合病院形成外科
2012年
新小文字病院形成外科
2013年
福岡大学大学院生体制御系専攻入学(2017年3月修了)
2014年~
正樹会佐田整形外科病院形成外科
2016年
九州中央病院形成外科
2017年4月
ユナイテッドクリニック福岡博多院院長就任

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