コラム

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2016.11.09

EDと高血圧

高血圧症は、EDを引き起こす原因としてよく知られています。高血圧症になることで体の中でどのような変化が起こるのか、どのような状態がEDを引き起こすのかについてお話していきます。

高血圧とは

以前までは、「高血圧」は一時的に血圧が高くなっている状態のことを指していましたが、いまでは常態的に高血圧が維持された「高血圧症」のことも大きく含んだ言い方になっています。
そもそも血圧とはなんなのでしょうか。人の体は血液によってエネルギーを全身に行き届けることでなりたっていますが、全身に行き届けるにはそれなりの圧力が必要になります。心臓の鼓動によって動脈にかかるこの「圧力」こそが血圧です。

高血圧とはどのくらいの数値を指すのでしょうか。まず血圧の値によって、大きく二つに分けることが出来ます。正常な値、高血圧とまではいえない値を「正常域血圧」、それ以上を「高血圧」としています。またその高血圧もグレードを1~3に設定しています。

グレード1高血圧 最低血圧:90~99 最高血圧140~159
グレード2高血圧 最低血圧:100~109 最高血圧160~179
グレード3高血圧 最低血圧:110以下 最高血圧:180以上

血圧が上がってしまう原因としては、遺伝や生活習慣によるものがほとんどだと言われています。また他の病気や薬剤によって引き起こされる高血圧として、「腎性高血圧」、「内分泌性高血圧」、「血管性高血圧」、「薬剤誘発性高血圧」などがあります。

食生活の面では、塩分の摂り過ぎは高血圧を引き起こすことがよく知られています。人の体は血液内の塩分の濃度を一定に保とうとする働きから、塩分を摂取すると血液内の水分を増やそうとします。これによって血流量が増えてしまうと、より高い血圧が必要になり結果的に血圧が上がってしまうのです。塩分の摂り過ぎで「むくみ」が起こってしまうのもこの血液内の水分の増加によるものです。

高血圧による疾患

高血圧の状態が長く続いてしまうと、血管を丈夫にしようとする働きから血管の壁が厚くなっていきます。太くなった血管は、内側が細くなってしまい、また血管が傷つくことで脂質などがたまりやすくなってしまいます。このように動脈の血管が細く、血流が悪化してしまう症状を「動脈硬化」と言います。血流が悪くなってしまうことで、心臓はより血圧を上げて血流を増やそうとしますので、高血圧の症状はさらに悪化してしまいます。
このように高血圧によって引き起こされた「動脈硬化」の状態は、さまざまな疾患の要因となってしまいます。血管の壁にとどまっていた脂質などが何らかのきっかけではがれ、心臓の筋肉への血流が止まり働きを阻害してしまい、結果的に壊死してしまう「心筋梗塞」がその一つです。脳への血流も同様に「脳梗塞」を引き起こす可能性があり、いずれも日本人の死因として高い割合を占めます。

EDと高血圧

陰茎の海綿体が充血することで勃起がおこりますので、血流がよいことが勃起の前提として必要です。高血圧によって、血管障害を起こすと当然EDの症状が出やすくなってしまうのです。このように体の障害によって引き起こされるEDのことを「器質性ED」といいます。高血圧の方のEDにはこの器質性EDの方もいらっしゃいますが、薬によって引き起こされる「薬剤性ED」の方も少なくありません。

薬剤性ED

高血圧の状態をそのままにしておくことは、前述したように危険な疾患の原因となります。当然、血圧を下げる「降圧剤」を主な治療方法として、服用する必要があります。しかし、この降圧剤によってEDが引き起こされることがあります。

血圧を下げることで、血行不良の状態になってしまうと陰茎への血流も悪くなってしまうために、勃起が妨げられてしまうのです。しかし、EDの原因だからといって降圧剤の服用を自身の判断でやめてしまうことは危険です。必ず医師との相談のもとで服用方法をご検討ください。

また降圧剤以外では、うつ病の治療薬にも「薬剤性ED」を引き起こすものがあることが知られています。脳内の神経伝達を司る、「セロトニン2a受容体」というものがありますが、抗うつ薬の中にはこのセロトニン2a受容体を刺激してしまう作用を持つものがあります。セロトニン2a受容体が刺激をうけると、性欲低下、性機能不全、不眠などの原因となることがわかっており、このことが抗うつ薬がEDを引き起こす原因となっています。こちらの薬も服用を自身の判断でやめることは控えてください。
因果関係が明確でない限り、EDの原因を特定することはできません。心因性、器質性、薬剤性、どこに因子があるのか、また複合的なのか、自身で判断せずに専門の医師に相談したうえで治療方法を検討していくことが望ましいと言えます。

高血圧の改善方法

高血圧を改善するには生活習慣の見直しが必要です。

1.規則正しい食生活
1日3食の食生活を心がけ、間食をしないようにしましょう。なるべく時間を決めることで、体調のリズムを整えることも重要です。食べ過ぎたりせず、腹8分目を心がけて食事を摂るようにしてください。お昼に食べ過ぎてしまった場合は、夜の食事量を減らすことでバランスをとることも重要です。

2.塩分を減らす
上で述べたように、塩分の摂り過ぎは血圧が上がる原因になってしまいます。世界保健機関が定めた「食塩接種目標」では、一日の塩分量は5gmまでと設定しています。ものによってはラーメンやステーキなど1食分でこの5gmを超えてしまう量ではありますが、ラーメンを食べた時はその前後の食事の塩分量を減らすなどして、摂り過ぎにならないようにしましょう。

3.有酸素運動
高血圧の改善には有酸素運動が効果的だと言われています。日常生活の中で運動する時間を作るのは難しいですが、自宅の最寄り駅より1~2駅前で降りて徒歩で帰宅する、なるべく徒歩で移動するなど、少しでも運動するように心がけることが大事です。

高血圧性EDの方でもED薬の処方は可能です。

ED薬のバイアグラ、レビトラ、シアリスは高血圧の方でも服用可能です。降圧剤とED薬の併用する場合、必ず医師の指示に従うようにしてください。なぜかといいますとED薬は元々は狭心症の薬剤として開発されたという経緯があります。ED薬は血管拡張作用により勃起を助けますが、降圧剤と一緒に服用することで血圧が下がりすぎてしまうことがあります。降圧剤すべてが併用できないわけではありません。高血圧性EDで降圧剤を服用している方は必ず医師にご相談ください。

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